2008/03/27

泣きなさ〜い、歌いなさ〜い♪

今日、五木寛之氏の講演「今を生きる力」を義母と聞きに行きました。
彼は最近ぐっと仏教関係の著作が増えて、義母にも関心があるかと思い誘ってみました。
義母は彼の著作の本を抱えて来たので,『何で?』と聞くと、「サインしてもらおかと思うて・・・」
結構、ミーハーなんや〜!

で、五木氏の言うには、戦後50年は日本は「躁」の時代を生きて来たけれど、
この10年は「鬱」の時代であると・・・。
「鬱」自体の意味は「木が鬱蒼と繁る」というように、非常にエネルギーが充ちている状態を意味するが、
そのエネルギーが覆いかぶされて充分に発散出来ない、鬱々とした状態が鬱の時代だということです。
この時代を生きて行くには、過去50年の躁の時代の様な右肩上がり経済の、プラス思考ではダメで、
マイナス思考の萎えを保たせて生きて行こう〜!と提案していました。
冬の季節、雪で重くなった堅い枝はポキッと折れるけれども、
竹や柳の枝の様に柔らかく、弱さを隠さないで萎えながら行こうではないかと・・・。
で、泣かない様に我慢しないで、大いに泣きましょう〜って。
生来、日本人は泣きの民族だったと。
ヤマトタケルも大泣きしたし、平安貴族の文化も平家物語も泣きの文学だし、
近松も石松も、みんな大いに泣き合ったじゃないかって。
第二次世界大戦の頃から、日本人は泣くことを恥に思い、泣きを隠して笑ってみせ出した。

ちゃんと泣く時に泣かないと、いつまでもその感情を引きずってしまうから、
さ〜皆さん、これからしっかり悲しいときは悲しいと泣きましょう〜!
どうしても泣けなかったら、それを歌に託して泣きましょう〜!
鬱の時代に無理やりプラス思考で生きなくてもいいですよ〜だって!

ははは、さすが小説家。
巧いとこ突いてます。
経済評論家のハウツー論などちっとも針が振れないけれど、
彼の意見は意表をついて、しっくり体内に入って行きそうです。

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