秋の一日、もうすぐ香港に帰るホリーはんと、日本のヌーベルバーグと言われた監督達の映画をみました。
折しも大阪歴史博物館で開催されている優秀映画鑑賞祭での、
木津川計氏のトークと「心中天網島」、「青春残酷物語」の2本立てです!
「心中天網島」は1969年、篠田正浩監督・岩下志摩主演の近松門左衛門の人形浄瑠璃を映画化したもの。
40年近い前の作品とは思えない斬新さにあふれて、今見ても少しも古さを感じさせないのはさすがでした。
音楽は現代音楽の武満徹、美術はデザイナーの粟津潔、脚本が詩人の富岡多恵子と
時代劇の映画からすれば異色の面々で、監督の実験的な試みが挑戦的でしたが、
実験的な映画について廻る少し難解な映画でした。
一方、1960年大島渚監督の「青春残酷物語」は、日本のこの50年近くがいかに加速度的に変化したか!を
痛切に感じました。
「あらま〜!」と思う様なシーンが随所にありました。
やたらタバコをプカプカ吸ったり、寝タバコを吹かすシーンは、最近は見ないでしょ?
60年の安保、戦前の規範がまだ色濃く残っている高度成長以前の日本。
あれから日本は質的にも量的にも変貌しましたね。良いにつけ、悪いにつけ・・・。
そして、映画の表現方法に稚拙さが目についたのは、
現在の映像表現がかなり洗練されてきているからなのかな?
とにかく、私の中学生の頃はこんな時代だったのか!とショックを隠せないですね。
時代劇はもう異次元の世界として納得出来るのだけど、この辺りの時代って、微妙・・・。
「always・三丁目の夕日」のような現在が描く「昭和」じゃなくて、
実際の昭和30年代が描いた「昭和」を見てみるのも一興かな?・・・と。
丁度ホリーはんと知りあったのが1969年。
その時代の頃の思い出は常に美しく、懐かしく脚色されているのですね。
翌日、帰阪したおったんと見た映画は「さくらん」
いつもなかなか見たい映画が一致しないのに、珍しくおったんが「ウン!」と・・・。
極彩色の好きな写真家・蜷川美花監督で、もちろん蜷川幸夫の娘という興味もあって、
しかも主演が土屋アンナだし、歌は椎名林檎。
題材が花魁だし・・・菅野美穂やら木村佳乃も出てるし・・・。
おったんの興味はどこか知らんけど・・・。
期待通り、極彩色の夢の様な絢爛な世界が繰り広げられました。
これでもか!というほどの非日常な遊郭の耽美の空間に満腹しました!
美花さんは親の七光りじゃなく、なかなかの才能の持ち主です。
物語は意外や、純愛でしたよ☆

0 件のコメント:
コメントを投稿