2007/11/21

映画な日々

秋の一日、もうすぐ香港に帰るホリーはんと、日本のヌーベルバーグと言われた監督達の映画をみました。
折しも大阪歴史博物館で開催されている優秀映画鑑賞祭での、
木津川計氏のトークと「心中天網島」、「青春残酷物語」の2本立てです!
「心中天網島」は1969年、篠田正浩監督・岩下志摩主演の近松門左衛門の人形浄瑠璃を映画化したもの。
40年近い前の作品とは思えない斬新さにあふれて、今見ても少しも古さを感じさせないのはさすがでした。
音楽は現代音楽の武満徹、美術はデザイナーの粟津潔、脚本が詩人の富岡多恵子と
時代劇の映画からすれば異色の面々で、監督の実験的な試みが挑戦的でしたが、
実験的な映画について廻る少し難解な映画でした。

一方、1960年大島渚監督の「青春残酷物語」は、日本のこの50年近くがいかに加速度的に変化したか!を
痛切に感じました。
「あらま〜!」と思う様なシーンが随所にありました。
やたらタバコをプカプカ吸ったり、寝タバコを吹かすシーンは、最近は見ないでしょ?
60年の安保、戦前の規範がまだ色濃く残っている高度成長以前の日本。
あれから日本は質的にも量的にも変貌しましたね。良いにつけ、悪いにつけ・・・。
そして、映画の表現方法に稚拙さが目についたのは、
現在の映像表現がかなり洗練されてきているからなのかな?
とにかく、私の中学生の頃はこんな時代だったのか!とショックを隠せないですね。
時代劇はもう異次元の世界として納得出来るのだけど、この辺りの時代って、微妙・・・。
「always・三丁目の夕日」のような現在が描く「昭和」じゃなくて、
実際の昭和30年代が描いた「昭和」を見てみるのも一興かな?・・・と。

丁度ホリーはんと知りあったのが1969年。
その時代の頃の思い出は常に美しく、懐かしく脚色されているのですね。

翌日、帰阪したおったんと見た映画は「さくらん」
いつもなかなか見たい映画が一致しないのに、珍しくおったんが「ウン!」と・・・。
極彩色の好きな写真家・蜷川美花監督で、もちろん蜷川幸夫の娘という興味もあって、
しかも主演が土屋アンナだし、歌は椎名林檎。
題材が花魁だし・・・菅野美穂やら木村佳乃も出てるし・・・。
おったんの興味はどこか知らんけど・・・。
期待通り、極彩色の夢の様な絢爛な世界が繰り広げられました。
これでもか!というほどの非日常な遊郭の耽美の空間に満腹しました!
美花さんは親の七光りじゃなく、なかなかの才能の持ち主です。
物語は意外や、純愛でしたよ☆

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